一本が生まれるまで。
夏の思い出は、帰り道で終わってしまうもの。でも、その時間を、もう少しだけ家でも味わえたら。グラスに広がるブルーベリーの香りが、農園で過ごした夏を思い出させてくれる。そんな一杯を届けたくて、生まれたリキュールです。摘みたての美味しさを、そのまま一杯に閉じ込めました。
けれど、この一本は、農園だけで生まれたものではありません。始まりは、一枚の企画書でした。
日本を代表する大企業へ。1%の可能性に賭けて作った企画書。ブルーベリーを通して、手に取った方がほっとできる時間を届けられる商品を夏以外でも作れないか。そんな思いから、農業を応援されている吉本興業さんへ向けて、一枚の企画書を作りました。結果は、惨敗。そりゃ、そうだよね。最初は、そんなところからのスタートでした。
どうしても諦めきれず、断られても、呆れられても、何度も提案。そして、ようやくもらえた、
「それ、いいじゃないですか」の一言。吉本興業さんが、企画案を採用してくれた瞬間でした。そこから少しずつ景色が、変わり始めました。そのとき、どんな会話をしたのか。必死すぎて、今ではほとんど覚えていません。ただ、その一言が、この企画を動かしてくれたことだけは、今もはっきり覚えています。
けれど、ここからが本当の始まりでした。何者でもない小さな農園のブルーベリーを、どうすれば、手に取った方が喜びを感じられる商品にできるのか。ただお酒にするだけではなく、摘みたてのブルーベリーのおいしさや、農園で過ごす時間まで思い出せるような一本にするにはどうしたらいいのか。
そこで、地元・益子町の酒蔵、外池酒造店さんと、食品流通のプロである商社の国分グループさんが、力を貸してくださいました。企画の段階から、それぞれの知識と経験を持ち寄り、商品づくりに参加してくださいました。今振り返っても、このご縁が重なったことは、かけがえのない出来事だったと感じています。
摘みたてのブルーベリーだけが持つ、みずみずしさと自然な甘み。その味わいを、どうすればリキュールで再現できるのか。酒づくりの職人の皆さんと、何度も話し合いを重ねながら、その答えを探し続けました。
香りはこれでいいのか。甘さは強すぎないか。
「たくさんは飲めないけれど、少しだけ味わいたい。」
そんな方にも心地よく楽しんでいただけるよう、一つひとつ確かめながら、理想の味へ近づけていきました。
企画と同時進行で、その年の天候や樹の状態を見ながら、剪定や、水管理、栄養を調整し、ブルーベリーを育てていきます。
香り、甘み、みずみずしさが十分にのった、その瞬間を見極めながら、一粒ずつ丁寧に摘み取っていきます。この一粒が、一本のリキュールの味わいをつくる。そんな気持ちで収穫しています。
試作、打ち合わせ、品質確認。数え切れないほどの工程を積み重ね、ようやく完成した一本です。職人の皆さんが長年培ってきた知恵と技術、そして繊細な感覚を惜しみなく注いでくださり、このリキュールが生まれました。
ほんの1%の可能性から始まった企画が、ようやく一本のリキュールになりました。摘みとりのない季節も、夏のブルーベリーの味わいを届けられる。私たちにとって、新しい喜びが生まれました。製造できたのは、限定640本。たくさんの出会いと、知恵と、技が重なって生まれたこの味を、一緒に楽しんでいただけましたら幸いです。
自分を整える、やさしい一杯。
口あたりのやわらかさにこだわり、「たくさんは飲めないけれど、少しだけ味わいたい」という方にも、少量で香りと果実味を楽しんでいただけるよう仕上げました。
食前酒として、一日の始まりをゆっくり切り替える時間に。
そして、一日の終わりには、眠る前の10分をやさしく整える一杯として。
どうぞ、ご自身のペースでゆっくりとお楽しみください。
※アルコールですので、体調や体質に合わせ、無理のない量でお楽しみください。
この一本で届けたいこと。
私たちがお届けしたいものは、ブルーベリーの香りと味わいをきっかけに、自分を少しだけ大切にする時間です。
グラスに注いだ深い紫色を眺めながら、ゆっくりとひと口。
「今日も一日、よく頑張った。」
そんな気持ちで、自分をねぎらう時間が生まれる。
忙しい毎日の中でも、心と呼吸が少しだけゆるみ、明日を心地よく迎えられる。
このリキュールが、そんな**"寝る前10分"**を彩る、小さなきっかけになれたら嬉しく思います。

